実は身体に良くない!?
『口呼吸』は身体に悪影響を与えます

- 「テレビを見ながら口が開いている・・・」
- 「鼻が詰まりやすく、よく口で呼吸をしてしまう・・・」
- 「口呼吸で喉が痛い・・・」
口呼吸によって起こる弊害があることをご存知ですか??実は無意識に口呼吸になってしまっている方が多くいるのです。口呼吸は体の様々なところに影響を与えてしまいます。セルフチェックをしていただき、口呼吸の疑いがあった方、鼻呼吸に変えることができる方法もあります!!
口呼吸とは?
小さい頃、「口を閉じなさい!」と言われことはありませんか?「どうして口呼吸はだめなのか」「どうして息を吸うだけなのに口ではなく、鼻じゃなきゃだめなのか」と思ったこともあるかもしれません。実は、口呼吸をしているとお口の中や身体に悪影響を与えてしまいます。気になる方はセルフチェックをしてみてください。下記の内容に当てはまる方は、もしかしたら口呼吸になっているかもしれません。
口呼吸のセルフチェック

- 気が付くと口がいつも開いている
- 鼻がよく詰まる
- 口がよく乾く
- いびきをかく
- 口を閉じるのが苦しく感じる
- 風邪を引きやすい
- 朝起きた際、のどがカラカラになっている
- 口臭が気になる
口呼吸によってもたらされる弊害
1. 前歯に虫歯ができる

口呼吸によっていつも口が開いているため、前歯が乾燥してしまいます。歯は唾液によって常に守られています。しかし、口呼吸により前歯が乾燥してしまい、歯を守る唾液の作用が効かなくなってしまい、虫歯になりやすくなります。
2. 歯ぐきが腫れて歯周病になる

お口の中には細菌がたくさんいます。歯ぐきは常に唾液の殺菌作用によって細菌が洗い流されています。口呼吸によって歯ぐきが乾燥して、赤く腫れやすくなってしまい、歯周病になりやすくなります。
3. 歯に汚れが付きやすくなる

歯の表面は濡れている状態の方が、汚れが付きにくくなっています。口呼吸によって歯の表面が乾いてしまう事により汚れが付きやすくなってしまいます。
4. 口臭が強くなる

口臭の原因はお口の中の細菌によるものです。通常であれば唾液によって細菌は抑えられていますが、口呼吸によってお口の中の唾液が減るので、それに伴い、細菌の量が増えてしまい、口臭が強くなります。
5. 上の前歯が出てきてしまう

口を閉じている時、普段舌の位置は上の顎についています。舌の力によって上の顎は広げられるのですが、口呼吸の場合、舌を下にして空気の通る道を確保します。そのため上の顎は広げられず、狭くなってしまい、その分、上の歯が前に出てしまいます。
6. ぼけっとした顔になりやすい

口呼吸の方は鼻や上唇の周りの筋肉が使われないため、筋肉がたるんできます。そのため、ぼけっとした顔に見えやすくなってしまいます。
7. 睡眠時無呼吸症候群になりやすい

口呼吸の方は呼吸しやすいように舌が後ろの方にありがちです。寝ている時は力が抜けてしまうので、気道を塞いでしまい、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなってしまいます。
8. 風邪を引きやすい

鼻呼吸の方は空気が鼻の粘膜を通って水分を吸収し、湿度が高い状態で気管や肺に入っていきます。一方、口呼吸の方は乾燥した空気が気管に直接送られてしまうため、喉や肺を痛めてしまい、風邪を引きやすくなります。
9. アレルギーを起こしやすい
鼻呼吸の方は呼吸の際、鼻の毛や鼻の中のフィルターを通って細菌を減らすことができます。しかし、口呼吸の方は直接気管や喉に細菌が入り込んでしまうため、慢性的なアレルギー体質になってしまいます。

口呼吸を鼻呼吸に変える方法
1. 寝る時に唇にテープを貼る

通販や薬局で売っている鼻呼吸テープというものがあります。夜寝る際に唇を閉じるためにテープを唇に貼って下さい。唇を閉じる意識付けをするために効果的です。
2. 多少苦しくても鼻で呼吸するように心がけ、鼻の機能を活性化させる

鼻呼吸が少しでもできるのであれば、無理をしてでも鼻呼吸を行いましょう。はじめは慣れないかもしれませんが、意識して行うことにより鼻呼吸の割合が増えてくるかと思います。
3. お口周りの筋力をつけるためにMFTというトレーニングを行う

口呼吸の方は常に口が開いているため、口周りの筋肉が発達していません。舌や口周りの筋肉を正しく使えるための練習を行うMFT(口腔筋機能訓練)は非常に効果的です。
口呼吸を行っていると体に必要な酸素が十分に吸収されず、酸素不足になってしまいます。鼻呼吸に変えるだけで、口腔への影響も軽減されますし、体力や集中力も高まります。現在口呼吸を行っている方はぜひ鼻呼吸に変えてみて下さいね!

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