子供の虫歯予防にはフッ素とシーラント!
いつまでも健康な歯で食事をするために
“予防歯科”にこだわります

- 『フッ素という言葉をよく耳にするけど、フッ素ってなに?』
- 『シーラントってなに?』
- 『キシリトールって虫歯予防に本当に効果があるの?』
このような疑問をお持ちの方も少なくないと思います。フッ素が含まれている歯磨き粉が売られていたり、キシリトール入りのガムが売られていたりして、実際にお使いの方もおられるかもしれませんが、どのような効果があるのか分からないですよね。ここでは虫歯になる仕組みをはじめ、それに対抗する為の方法をお伝えします。
虫歯のメカニズム
虫歯は『歯質』『細菌』『食べ物』の3つの要素に『時間』が加わってできると言われており、時間(飲食してから歯を磨くまでの時間が虫歯に関わる)が短ければ虫歯になる可能性は低くなり、長ければ虫歯になる可能性は高くなります。

歯質
- ・フッ素を使った歯質強化をしていない
- ・唾液の力が弱い
バイ菌
- ・虫歯菌が多い
- ・歯磨きが不十分
糖分
- ・甘いものをよく食べる
- ・間食の回数が多い
- ・食後の歯磨きをきちんとしない
虫歯を作らないための対策

虫歯菌の数を減らすためには、ご家庭での歯磨きや歯科医院でのプラーク除去が大切です。細菌をなくすのは不可能ですので、食べた後はできるだけ丁寧に磨くことを心がけましょう。また、歯質に関しては「遺伝的なもの」「生まれつき」「お薬によるもの」など改善の難しいこともあります。歯を強くするために歯科医院での「定期的なフッ素塗布」「シーラントによる予防」をしたり、ご家庭で「キシリトールガムの使用」が効果的です。
フッ素の働きとは

市の定期検診や歯科医院で、フッ素塗布を行ったことのある方も多くいらっしゃるかと思います。フッ素には虫歯菌に負けないように「歯を強くする」「初期虫歯の進行を抑える」「虫歯菌の働きを弱くする」「再石灰化を促進する」といった働きがあるのです。
※再石灰化・・・食事をするとお口の中は酸性になり、ある程度まで進むと歯の表面が溶ける脱灰という現象が起こります。この脱灰で歯が溶け、虫歯になるのですが、唾液の働きによって40分~60分程で歯の表面の酸性度がもとの中性の状態に戻ります。この現象を再石灰化と言います。

フッ素は自然界にも存在し、魚介類・海苔・お茶などにも多く含まれています。皆さんがご家庭で使われている歯磨き剤にもフッ素は配合されていますが、市販品のフッ素濃度は1,000ppm以下と決められています。それに比べて歯科医院で使われるフッ素歯面塗布剤は、市販品の歯磨き剤の10倍の高濃度です。歯科医院で行うフッ素塗布は虫歯予防の効果があるため、2~3ヵ月に1度の頻度で定期検診に通われることをおすすめしております。また、歯科で扱っているフッ素はお子様にも負担が軽いので、低年齢児の方にもおすすめです。乳歯が生えて来た頃から定期的にフッ素塗布を行い、虫歯予防をしましょう。
生えて間もない永久歯は未成熟のため、虫歯になりやすく進行も早いですが、生えたての歯はフッ素をよく吸収しますので、将来虫歯になりにくい丈夫で強い歯を作ることができます。
※フッ素塗布後は、うがい・飲食を30分程お控えください。
※適正な量、適正な使用方法であれば健康に影響はありません。
シーラントの効果

シーラントとは、生えて間もない乳歯や永久歯に「奥歯のかみ合わせにある溝をプラスチックやセメントで埋めて虫歯を予防する」治療方法です。生えたての歯は、他の歯に比べて「背が低い」「歯ブラシが届きにくい」「奥歯の溝が深く複雑」「歯の質が未成熟で弱い」といった特徴から虫歯になりやすく、子どもの虫歯のおよそ6割がこの溝にできると言われています。しかし、シーラントを行うことで歯垢が溜まりにくくなり、虫歯のリスクを下げることができます。ある研究によるとシーラントを受けた人は、受けなかった人に比べて約67%も虫歯の発生率を下げるという結果が出ています。シーラントを行う適切な時期としては、乳歯や永久歯が生えてから3~4年の間に受けると効果的です。このシーラントですが、安全性についての問題点はありませんので、安心して利用していただけますが、下記のようなデメリットもあります。

1. すべての歯に使えるわけではない
シーラントは奥歯の複雑な形をした溝にプラスチックのセメントを埋め込むため、すべての歯の表面を覆うことはできません。特に虫歯になりやすい歯と歯の間は注意が必要です。
2. メンテナンスを怠ると虫歯のリスクが上がる
シーラントは強く噛んだり、歯ぎしりをしたりすると取れてしまうことがあります。取れること自体には、問題がありませんが、取れたままにしておくと溝がむき出しになるため、場合によっては虫歯になる恐れがあります。また、取れかけている場合もシーラントの下に虫歯ができてしまう事もあります。そのため、歯科医院で定期的にメンテナンスを行うことがおすすめです。
キシリトールも虫歯予防に効果がありますので、キシリトール入りのガムやタブレットなどを活用すると効果的です。
▼▼キシリトールについて、詳しく知りたい方はこちら▼▼
キシリトールガムの正しい選び方健康な永久歯が生えてくるために

最後に、フッ素やシーラントを行ったからといって虫歯ができないわけではありません。日頃からご家庭での歯磨きをしっかりして頂くことはもちろんのことですが、プロのメンテナンスを受けることも大切です。ご家庭でのメンテナンスには限界がありますので、「歯石がついていないか?」「シーラントが取れていないか?」など、お口の状態の確認も含め、定期的な歯科医院へ通われることをおすすめしております。
▼▼定期検診について、詳しく知りたい方はこちら▼▼
定期検診とは松戸ありす歯科では、「フッ素塗布」「シーラント」を行っております。小さいお子様で歯医者が初めての方や歯医者が苦手な子に無理に行うことはしません。保護者様と相談させていただき、トレーニングから行うことも可能です。心配な点や気になることがございましたら、その都度スタッフまでお申し付け下さい!!松戸ありす歯科ではスタッフ一同、いつでも明るく笑顔での対応を心掛けております。安心していらしてくださいね。
