歯ぐきから出血・・・
もしかして歯周病!?

歯周病は数年~数十年という年月をかけてゆっくり進行していく病気です。短期間ではなく、長期間で悪くなっていくものですので、進行度によって治療にかかる時間、治療の内容は違ってきます。ゆっくりしっかり治療を受けていただくことが大切です。
- 『治すためにはどんな治療が必要なの?』
- 『治療にはどれくらいの期間がかかるの?』
- 『治療は痛いの?』
と、いった点が気になる方が多いかと思います。自分の歯を多く残すことはもちろん、痛い治療をしないためにも、歯周病は早期発見・早期治療が大事になります。


歯周病検査の流れ
歯周病は進行度により治療内容が変わってきますので、治療の前に歯周病がどの程度進行しているのかを確認する必要があります。
1. レントゲンによる検査
歯周病は進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かします。レントゲンで歯槽骨の状態を確認し、歯周病の進行を確認します。

2. プロービングによる検査
歯周ポケットの深さを調べる検査です。専用の目盛りのついた器具を挿入して歯周ポケットの深さを計ります。健康な歯肉の場合、ポケットの深さは3mm以下ですが、歯周病になると4mm以上になり、重度の歯周病では10mmを超える場合もあります。
※この検査は、ほとんど痛みを感じることなく行えますが、歯ぐきが腫れている方は痛みを伴う場合もございます。

歯周病治療の流れ
歯周ポケットの中にたまったプラーク(歯垢)や歯石は、歯磨きでは取ることができません。そのため、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。このプラークや歯石を取り除く治療のことをスケーリングと言います。そして、スケーリングの後に歯の根っこの汚染された歯質を取り除き、表面を滑らかにし、再びプラークや歯石がつきにくくすることをルートプレーニングと言います。この二つを合わせてスケーリング・ルートプレーニング(SRP)と言います。

1. 歯肉縁上スケーリング
歯茎の上の所にあるプラークや歯石を取り除くスケーリングです。
超音波スケーラーを用いて、細かい振動と水流でプラークや歯石を落とします。歯茎から上部分についているため目で確認することができ、しっかりと取り除くことが出来ます。縁上歯石は比較的軟らかく白色または黄白色です。
2. 歯肉縁下スケーリング
歯茎の上の歯石を除去したあと、歯茎の下の歯の表面に歯石がついていないか確認します。ついている場合は歯茎の下の歯石を取る処置を行います。縁下歯石は縁上歯石と比べて、非常に遅く作られますが、その分硬く、簡単には除去できません。そのため、専用の手用器具で除去します。
縁下歯石は歯周ポケットから滲み出た液や、歯周病に感染してまった部分や血液などが染み込み、黒く変色しています。縁下歯石の除去は、保険適応のルールとして4回~6回に分けて行う必要があります。この回数は縁下歯石の付き具合、患者様のお口の中の状態によっても変わってきます。
家でもできる歯周病予防

歯周病の予防・改善の第一歩は、患者様がご自身で行う歯磨きが基本となります。まずは、歯周病の原因を取り除くことから始めます。毎日の歯磨きにより歯周病の原因であるプラーク(歯垢)をしっかり除去すれば、歯周病を改善することは可能です。どんな治療を行っても、正しい歯磨きができていなければ、効果を高めることはできません。正しい磨き方を身につけることが大切です。
▼▼正しい歯磨きの方法について、詳しくはこちら▼▼
正しい歯磨きの方法とは定期的なメインテナンスで歯の健康を

歯周病を治療し、完治された場合でも一度歯周病になってしまった人は、再び歯周病になってしまう可能性が高いので、再発を防ぐためにも歯周病治療後のメインテナンスが非常に大切になってきます。正しい歯磨きの仕方はもちろん、健康的な生活習慣、食生活を送り、3か月に一度のペースで歯科医院での定期検診を受けて、歯周病を予防していきましょう。「定期検診を忘れてしまいそうだなぁ」と心配な方、ご安心ください!
松戸ありす歯科では、治療が終了した患者様に対して、患者様によって期間の違いもございますが、1~3ヵ月に1度の定期検診のハガキをお送りさせていただいています。ご自身の歯を守るためにもできる限り、来院いただくことをおすすめします。
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定期検診とは